Chrome 148

Chrome 148がもたらすレスポンシブとパフォーマンスの進化

Chrome 148は、2026年5月5日にWindows、macOS、Linux向けの安定版として公開された。バージョンは148.0.7778.96/97で、多数の修正と改善が含まれる一方、セキュリティー修正の詳細や新機能の詳細は後日公開予定とされている。

このリリースで特に注目されるのは、CSS名のみのコンテナークエリーと、<video><audio>要素の遅延読み込み対応だ。従来のコンテナークエリーではcontainer-typeの指定が必須だったが、Chrome 148からはcontainer-nameだけでコンテナーをクエリーできるようになり、レスポンシブデザインの記述が簡潔になる。また、loading="lazy"属性がメディア要素にも追加され、ビューポート外の動画、音声は必要になるまで読み込まれないため、ページ読み込みのレイテンシーやメモリー使用量の改善が期待できる。

Prompt APIで広がるオンデバイスAIの可能性

Chrome 148では、ブラウザー上でGemini NanoなどのオンデバイスAIに直接アクセスできるPrompt APIが導入された。テキスト、画像、音声の入力をサポートし、JSONスキーマや正規表現で出力形式を制約できるため、フォーム補完やコンテンツ生成、アクセシビリティー向上など、ウェブアプリケーションのインターフェイスとAIを密接に連携させやすくなる。

同時に、Android向けにはWeb Serial APIのサポートやSharedWorkerの再有効化、WebGPUの新ビルトイン、WebAuthnの即時UIモードなど、組み込みやPWA開発に有用なAPI拡張も含まれている。これにより、スマートフォンやタブレット上で動作する業務アプリやIoT制御アプリの開発が一段と容易になる。


Chrome 148は、レスポンシブCSSとメディアの遅延読み込みによって「表示の効率化」を進めつつ、Prompt APIで「オンデバイスAIの実用化」を加速させるバージョンと言える。CSSコンテナークエリーの簡略化は、複雑なコンポーネント設計をしているフロントエンドチームにとって特にメリットが大きく、一方でPrompt APIは、従来クラウドAPIに依存していたAI機能をブラウザー内で完結させる道を開く。今後は、パフォーマンスとプライバシーを両立したAI機能の設計が、ウェブ開発の重要なテーマになっていくだろう。

ソース

* Stable Channel Update for Desktop ↗
* Chrome 148 の新機能 ↗
* Chrome 148 | Release notes ↗